大隅加工技術センター

食の一大供給県「かごしま」の特色を生かし、農業生産・食品加工・流通などバリューチェーンの一層の展開に向け、産官学一体となって技術の開発を行うため、加工事業者等に解放された県立の施設です。

平成27年4月、食の生産・基地として発展著しい大隅半島の拠点都市鹿屋市にオープンしました。

 今では見学者が絶えない人気施設になっています。

センターの振興方針として

・「食品」は「自動車」「電子」とともに重点3分野。「環境・新エネルギー」との関連からも積極的な

誘致活動を展開

・農商工連携等による、原料生産から加工・流通まで一貫したバリューチェーンの構築

・アジア市場の開発と県内企業への支援

・豊富な農林水産資源を活用する産地立地型企業の誘致活動の強化

・県内立地企業へのアフターフォローの徹底

 

 研究センター

研究開発部門の3本柱

・加工技術

・流通保蔵技術

・品質評価

 

企画・支援部門の5つの機能

・技術指導

・マーケティング

・マッチング

・ワンストップサービス

・品質評価

「医福食農連携」を基軸とした農的・有機的・技術的発展の地域社会に向けた

アグリフード・エコバレー鹿児島の構築

・温暖な気候と豊かな自然環境資源

・大きな食産業の存在と豊富な食材

・充実した医療機関の存在

・多様な大学、高専、研究機関等の存在

・歴史の伝統と豊富な地方文化・産業遺産

・かごしま食と農の県民条例、K-GAP

 環境保全型農業の先進的取組

・盛んな国際交流、アジアへのゲートウエイ

 

地域特産物を活用した食産業の成長戦略

1964年 東京オリンピックでは我が国の食が洋風化、多様化する契機となった。

2020年 東京オリンピック パラオリンピック「日本食」を海外にPRする契機とする。

 2012年のロンドンオリンピックから選手村で食事はオーガニックが義務づけられた。

国内での有機栽培耕地面積は1%以下である。高温多湿の日本では農薬なしの栽培は不可能と

有機栽培への対応は遅れてきた。

 また食品産業技術のイノベーションが遅れる原因として

・中小企業が多く、また食品の付加価値が低いため研究への投資が低い。

・バイオテクノロジー、メカトロニクス、ICT,健康機能性等技術が高度化、複雑化する中で、

 異業種、業際 間の連携が弱い。

・消費者志向の保守性や商品のライフサイクルが短いために、新商品開発上のリスクが高い

・競争が激しく類似商品が出やすく、先行者メリットが少ない

・安定性の視点から、利用できる技術、環境条件が限定される。

 

食品産業技術ロードマップにおける社会的要請領域

 

①食の安全、信頼性の確保、本質管理の徹底

②健康の維持・増進(栄養・健康機能、医福食農連携)

③資源利用の効率化、副産物利用、廃棄物リサイクル、省エネ・CO2削減

④興産農畜水産物の利活用促進、自給率向上、地域活性化、食品産業と農業との連携

⑤食品の製造・流通における長期的視点に立った技術のイノベーション