オリーブの葉っぱ

昔から活用されていたオリーブの葉

オリーブの葉は幅1㎝、長さ4~8㎝で形は品種によって異なります。葉っぱの表面は透明な角皮に覆われており光沢があります。裏面は細かい毛が生えていて白っぽい色をしています。
地中海沿岸地域では、オリーブの葉は何千年も前から様々な形で活用されてきました。最も身近なのがオリーブ茶。葉を煎じてお茶にして飲むのが一般的でした。オリーブ茶は健康維持や鎮静作用などの効果があるとされ、民間薬として用いられていたようです。
ほかにも、マラリアの治療薬や解熱剤としてオリーブの葉の粉末が使用されていました。果実とともにオリーブの葉もなくてはならない存在だったのです。

オリーブの葉っぱが持つ健康パワー

有効成分

近年の研究でオリーブの葉には果実よりもはるかに多くのポリフェノールが含まれていることがわかりました。葉のエキスに含まれるポリフェノール群は、赤ワインの2.2倍、緑茶の3.3倍にもなるそうです。(国民生活センター調べ)特に注目されているのはオレウロペインというポリフェノール。非常に優れた抗菌・抗酸化作用を持っているとされています。さらに殺菌・解熱作用があるヒドロキシチロシルというポリフェノールも含まれています。また果実と同様に鉄分、カルシウム、ビタミンE、オレイン酸、エレノール酸なども多く、オリーブの葉はまさに天然成分の宝庫だと言えるでしょう。

効能

特にオレウロペインには様々な効能があります。まずは抗菌作用により、体内の免疫細胞活性化が促進されるので風邪やインフルエンザ予防に効果があります。また、抗酸化作用によって血圧やコレステロール値、血糖値を下げる効果があることもわかっています。心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病のリスクを低減する効果があるのです。
またオウロペインにはコラーゲンの生成を補助する働きもあります。また抗酸化作用がシミの原因となるメラニンの生成を抑えるので、若々しさを維持するという点でも効果的です。その他、活性酸素抑制・抗炎症・利尿作用などもあります。

簡単な摂り方

こんなに素晴らしい効果があるとなると、オリーブの葉の食べ方が知りたくなる人も多いでしょう。ただオリーブの葉には独特の苦みがあり、とてもそのまま口にすることはできません。この苦みはオレウロペインをはじめとするポリフェノールによるものです。簡単に葉の栄養を摂るには、先人の知恵にならってお茶にするのがよいでしょう。細く切ったスプーン1杯のオリーブの葉をカップに入れて150mlのお湯を注ぐと約15分でオリーブ茶ができあがります。

葉のエキス

葉の成分を効率的に摂るには葉のエキスを抽出したものがおすすめです。オリーブの葉のエキスを使ったサプリメントは免疫力を高める健康食品として世界中で高く評価されています。その抗菌作用に注目し様々な病気の治療や予防に使用する医師も増えています。さらに抗炎症作用が花粉症対策に役立つこともわかっています。

オリーブリーフ・エキストラクトオリーブリーフ・エキストラクト

オリーブの生態について

日本で栽培されている
オリーブの品種

オリーブの葉は
栄養の宝庫

オリーブの成長を支える
枝と葉