「もったいない」をコンセプトにしたイノベーション

価値の創造(新製品の開発・新しい社会的仕組み作り等)による環境負荷の低減

1「原材料等の有効利用」 / 原材料・廃棄物を無駄なく利用

2「加熱・冷却」 / CO2の低いエネルギー源への転換、保温や排熱利用による熱

  の有効利用

3「水の使用・排水」 / 工程改善等による水の使用量削減、排水処理負荷低減

4「照明・空調・動力等」 / こまめな電源OFF、ヒートポンプ空調等、

  新エネルギー技術導入

5「配送・物流」 / 輸送システムの工夫・効率化

6「容器包装・梱包材の使用」 / 可能な限り削減、低炭素素材の使用

7「食品の流通」 / 流通段階において廃棄される食品ロスを極小化

8「食品の消費」 / ロングライフ化商品、カーボンオフセット商品等

9「その他」 / 組織体制、仕組み作り等

コーヒー豆かすリサイクル(牛の飼料化)の取組

スターバックスでは、店舗において分別・脱水・防腐処理したコーヒー豆かすを、チルド物流の「戻り便」で回収し、再生利用事業者(三友プラントサービス株式会社)にて、乳酸発酵させ飼料化(サイレージ)した後に、酪農家に利用いただいています。そして、この飼料を用いて育てられた乳牛のミルクを自社店舗のドリンクに利用することで、コーヒー豆かすの食品リサイクルループ*1 を構築しました。この取組は、平成22 年度農林水産省の『広域連携等バイオマス利活用推進事業』の受託を受け、実証試験を経て、食品関連事業者・再生利用事業者・農家の三者連携により実現されました。

廃棄うどんをバイオガス発電し、肥料から小麦を作り、うどんを再生するプロジェクト

 うどんまるごと循環コンソーシアム

 うどん店で茹でて時間が経ったうどんは、コシがなくなり致し方なく廃棄、また、製麺工場の製造工程でラインから落ちて製
品に適さないうどんは、有料で焼却処分されています。
 こういった問題を解決するために、香川県下の企業、NPO、行政、教育機関、その他兼業農家や環境教育の専門家が手を
組み、コンソーシアムを立ち上げ、「うどんをまるごと循環させる!」という基本コンセプトの元、プロジェクトを実施しています。
以下1 ~ 3 がプロジェクトの主軸となる活動です。
1. 廃棄されるうどんを、㈱ちよだ製作所が開発したプラントでメタンガスをつくり「うどん発電」し売電、その残渣から「うどん
 液肥」を生成
2. うどん液肥を小麦畑に散布。栽培された小麦を収穫し、その小麦を使って「うどんまるごとエコツアー」を開催し、参加者
が手打ちうどん体験などでうどんを作り試食
3. このような仕組みを知ってもらう、食品ロス問題など自分の暮らしを見直してもらうため、環境学習や啓発活動を実施

① 廃棄うどんを回収、分別、運搬する
② 廃棄うどんを発酵させバイオガスなどを生成する
③ バイオガス発電等を行い、FIT を利用して売電するとともに、余熱を発酵に活用する
④ バイオガス等を作成する過程で出た「残渣」から、肥料「うどん液肥」を作る
⑤ うどん液肥を小麦畑などに撒いて小麦を育てる
⑥ うどん液肥を使って収穫した小麦からうどんを作る