こめ油

世界一の長寿国 日本をささえるお米のチカラ

非遺伝子組換のこめ油ですが そのほかにも

へたらない

くせがない

におわない

などの利点があります。

 

キーポイント「ヘタリにくい!」

一般に油は加熱すると劣化が始まりますが、こめ油は高温に強く、劣化しにくいのが特徴です。 また揚げ物をくり返して油の酸化が進むとニオイが発生し、風味が悪くなるだけでなく、体にも悪影響をあたえますが、こめ油は抗酸化成分が豊富なため、熱を加えても安定性は抜群です。だから、こめ油で揚げ物をしたあとの油は傷みが少ないので、いつもよりも多くくり返して使うことができます。

使用した油を再び使用するときは、揚げ物の場合は量をひかえめにして新しい油を加えてください。油の品質がリフレッシュし、さらに途中で差し油をしながら油量を一定に保つことで、揚がりの状態を均一にコントロールして、油の酸化を抑えることができます。炒め物ならそのまま利用できるので、油を捨てずにうまく使い切ることにもつながり、ムダになりません。

お米のチカラについて知る

毎日の食生活がぐんと広がる「こめ油」についてご紹介します。(築野食品工業)

1.へたらない
 素材の風味を生かしながら、長い時間使用でき、経済的に得である。
2.におわない
 調理加熱時、通常のいやな臭いがしない。
3.次の有用な天然成分が、他の一般的な植物油より圧倒的に多く含まれている。
 γ-オリザノール、ビタミンE(トコフェロール、トコトリエノール)、植物ステロール
4.遺伝子組み換え食品ではない。

こめ油は日本で商業的に生産される植物油では唯一の国産原料から製造される油であり、淡泊な味と、酸化しにくく加熱しても安定な特長を有する。また、独特の香ばしい風味を持つことから製菓用や生食用にも利用される。不ケン化物としてビタミンEやγ-オリザノール、ステロールなどの保健機能成分を豊富に含むことから、最近は、保健機能の高い植物油として注目されている。

こめ油は不飽和のオレイン酸・リノール酸が多い油で、飽和のパルミチン酸を加えると、全脂肪酸の95%を占める。こめ油は、特有の成分として、様々な生理機能を有することから注目されているγ-オリザノールを含む。また、植物油中で最もステロールを多く含む。さらに、ビタミンEを多く含み、トコフェロール以外に大豆油や菜種油には含まれないトコトリエノールを含むことが特長である。トコトリエノールは、最近、抗癌作用や抗動脈硬化作用が報告され注目されている物質である。こめ油は、このような特徴的な成分の効果により、血清コレステロール低下作用や抗酸化作用を始め、様々な保健機能が報告されている。

新鮮な米糠と米胚芽から最新の設備と高度な技術により抽出、精製された優れた食用油である。
 

成分&規格

こめ油は、米糠中に20%程度含まれている。お米に特有な栄養成分であるγ-オリザノールをはじめ、オレイン酸、リノール酸を多く含み、脂肪酸組成のバランスが良く、加熱安定性、保存性にも優れている。
 
脂肪酸名 比率(%)
C16:0(パルミチン酸) 16.0~17.1
C18:0(ステアリン酸) 1.7~1.9
C18:1(オレイン酸) 41.0~42.6
C18:2(リノール酸) 33.2~37.4
C18:3(リノレン酸) 0.5~1.3
 

ワンポイント

油に含まれる脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、こめ油は不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸を多く含んでいる。しかも、脂肪酸組成のバランスが良く、熱安定性にも優れているため、さまざまな食品に使われている。熱を加えても酸化しにくく、仕上がりがカラッとするためサラダ油や天ぷら油として、ポテトチップス、米菓などのスナックや、マヨネーズ、ドレッシングなど幅広い料理に使用されている。特に揚げ物にすると風味が良くこうばしいと高く評価され、高級料亭やレストランなどでも使われている。